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音の温度

ここ1ヶ月ほどで、宝物のようなアルバム2作に出会いました。

☆とてもいいこと Gofish ☆

もう何年も前からゑでぃまぁこんと一緒にライブをやったりされていたので
お名前だけは知っていたのですが、初めて観たのは今年の初めくらいだったか
それとも去年の今頃くらいだったか。
初めて観たのは、テライショウタさんのソロ弾き語りだったんだけど
気持ち良く展開してゆくコードにメロディや、暖かい歌声
そして決して感情的でもなく、どこか対象と距離をおいているようなのに
なぜか人懐っこい言葉の数々。
色んな要素が絡まる美しい曲の数々にすっかりノックアウトされました。

そして、その後トリオ編成での演奏がそれはそれは素晴らしいと
ウワサでもちきりになり、念願のトリオでの演奏を観たときには
本当にゾクゾクとしました。
その場の時間軸まで揺らしてしまうような、静謐の衝撃。

その美しい楽曲を詰め込んだアルバム
リリースは我らがスイートドリームス。
もうこんなん絶対傑作に決まってるやないか!、と聴くのを本当に心待ちにしていました。
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そして
このアルバムを入手してからというもの
自分でも驚くほど何度もなんども聴いています。

このアルバムは、同じくスイートドリームスからリリースされた
わすれろ草の「みみくりげ」と同じく、
稲田氏による録音でスタジオYOUの大輪氏によるマスタリングなのですが
わすれろ草がとにかく夢のような、半透明のフィルターを透かしてみるような音だったのに対し
このアルバムは、かなり素な、でもとても暖かい手触りの音です。
ベル&セバスチャンの赤いジャケのアルバム(ってこのブログのタイトルのやつか・・)を
初めて聴いたときに
あれ、この人たちコンプ使ってないの?なんて思ったんだけど
それに近い感じ。
あれを真似したくてコンプ無しで録音したけど結局音が良くない小さいだけになったり。。
という苦い思い出もあります(´・ω・)
まぁ 実際はどうかわかりませんが
コンプの有無は別にこのアルバムの素晴らしさにはあまり関係ないのでw
とにかく
エバーグリーンな作品だと言いたかったのです。
一過性ではなくて、芯の通った音楽。
このアルバムは、おそらく同じく音楽を作っている人たちにとっては嫉妬しちゃうくらいに
オリジナルで美しいのです。
楽曲も勿論のこと、稲田さんや黒田さんの弦楽器のアレンジも
そして1曲参加されているアスナ氏のオルガンもうっとりするような空気を放ってます。

ただ変わった進行や構成で音楽を作る
というのは、実はそんなに難しいことではないと自分は思っております。
難しいのは、それをどうポップスに昇華させるかという事なんじゃないのかと。
ワンフレーズ、ワンフレーズは珠玉のメロディで
その連なり方が驚きに満ちていて、それでいて全体として中毒性があって自分でも歌いたくなる
・・・て、もの凄い。。
音楽好きによる音楽好きの為の音楽
と思います。
いや、そんなに音楽が好きじゃない人が聴いても理屈抜きに気持ちいいです。


☆Lightships ☆

そしてもう1枚。
これはもうリリースは大分前になるんだけど、すっかり買い忘れていて
慌てて購入したので最近に入手しました。
ティーンエイジファンクラブのジェラルド・ラブによるニュープロジェクトとの事。
こちらはパステルズのジオグラフィックとドミノの連名でリリースされてるみたいです。
これを買い忘れるなんて、もう自分も音楽好きとして末期なんじゃないのか。。。
なんて反省してしまいました。
ジャケのアートワークはパステルズ(抜けたんだろうか、)のアギです。
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風味が出てる。この堪らなく親しい感じはなんなんだろう。

自分がティーンエイジファンクラブの中で一番好きなメロディメイカーでありボーカリストであるのが
ジェラルドです。
高橋幸宏にちょっと声似てるよね、って密かに思ってるんだけど
あまり同意が得られなそうなので今初めて書きましたw
ジェリーは、実際にお話ししたことが何度かあるのですが
とにかくいい人!オーラが全面に出ていて、それが歌声や曲にも滲み出ている。
先程のGofishのショウタさんも同じくなのですが
自分がとにかくメロメロに琴線に触れる音楽を作る人には共通した雰囲気があって
音楽を一方通行ではなくてキャッチボール出来るというか。
色んな新しいバンドをちゃんと聴けるというか。
いい人!っていうのは、視野が広くって地に足をつけている、みたいなイメージです。

このアルバムは、最初に聴いたときにフワフワーっとその音世界がひろがって
ああこの音この音、って思いました。
パステルズのイルミネイション辺りからずっと続いてるあの音です。
さっきのコンプの有無で言えばアリアリなんだけどw
それがまたいいんですよね。
聴いててテンションがぐぐっと盛り上がる。
甘いメロディと歌声、大好きな音のギターにトムさん
(蛇足ですがパステルズのサポートでアギの旦那さんですね)のフルートがまた叙情的で。
ため息です・・・

Gofishのアルバムが何もない静けさの中にそっと音を置くようなものだとしたら
このアルバムは、キラキラした音の霧に包まれて圧倒されているような。

どちらも美しい宝物です。
by wankorosan | 2012-10-27 23:02 | 音楽とか
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