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キンモクセイの季節に

先日、新宿タワーレコードにて行われた
加藤りまさんのインストアライブへ行って来ました。

今年の春頃に、金沢へ引っ越してしまった事もあり
りまさんのライブは久々。
ていうか、マフィンさんのレコ発でトリオで演奏した以来かもなので
ソロの演奏をみるのも久々。

ソウルでのライブツアーを終えたばかりの足で東京でインストア
というハードスケジュール(しかも翌日は金沢でライブ!)
だったのですが、ツアー明けということもあり堂々とした演奏でした。
蛍光灯がガンガン灯る大手レコード屋さんの片隅
なんて、どう考えても、りまさんの雰囲気とミスマッチなのですが
歌が始まると一気にその場の空気が変わり
まるでりまさんが部屋で一人でポツンと歌っているような、そんな気がしました。
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元々、トリオ編成で演奏するきっかけになったのは
端子さん(EX:銀塩つばめ)が、私が東京へ行ってバンドも何もなかったので
「りまさんと一緒にやったら雰囲気あいそう」と誘って頂いたのですが
(本当に有り難いお誘いでした。今改めて考えると、ホントにすごい!)
全く面識のない人と一緒に演奏するのは初めてだったので
大丈夫かなー なんてドキドキしながら、西荻のいつも練習している音楽室で
初のスタジオ練習をした時のことを今でも覚えています。
(まぁ、まだ2年も経たないくらいの出来事ってのもありますがw)

アコギを持ったりまさんが、やっぱりマイペースでポツリポツリと歌いだした曲が
すごく綺麗なメロディを持っていて
変に取り繕ったりせずに、自然なんだけれども
すごく細やかな意識を持った声のだし方をしていて
とにかくそれが心地よく自然に3人で演奏が出来ました。
端子さんのギターの勘もすごいんやけどね。

実は、その頃、バンドも無いしひそかに自分もアコギでも買って練習して弾き語りを・・・
なんて思ったりしていたのですが
りまさんの曲と歌声を聴いて、
もういくら自分がアコギ1本で弾き語りしたってこれは超えられないな
という正直な直感を持ちました。
りまさんとマフィンさんがいるのに何をやっても、
自分にはそれ以上のものは作れないなぁ
なんてw
まぁ 今現在の気持ちはもう少し違う方面に向かっているので
そのうち、別のアプローチで何らかの録音はするつもりでおります。。。
今ちょっとそれどころでない毎日なので、落ち着いたら。。。

さて話はインストアにもどり。
この日初めて聴く曲も何曲かあったのですが、初めて聴く曲でも
なぜかすんなりと耳に入ってくるのですが
それは、初めて練習に入った日の時からそうだったように思います。
自分が同じ事をやったってこれ以上のものは作れないな
と思った理由のひとつがそれで
多分やけど、メロディの流れ方に対する好みが似ているのだと思う。
しかし、あれもこれもいいなーなんて節操が無い自分と違って
頑固に自分の世界を貫いているのがさすがと思います。

そして
その場の空気を、決して強引にではなく
ただそこでギターを弾いて歌うだけで一変させてしまうその存在感は
その一本筋の通った姿勢なのだろうなと思いながら聴いておりました。
外へと自分の想いを発散させるのではなく、どんどん深く内へ潜ってゆくような
そしてそれをストイックに、けれども彼女にとっては自然な形で
垣間見せてくれる歌声に
自分を含め、観ていたお客さんみんなが
もしかしたら、自分自身を投影させながら
じっくりと聴き入っておりました。
by wankorosan | 2012-10-30 23:39 | 音楽とか
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