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大きな輪のなかに

金沢在住のミュージシャンである
アスナ氏によるカシオトーンコンピレーションリスニング会、
京都の喫茶ゆすらごにて計4日行われたのですが
先週の土日にその後半3日目と4日目の前半を聴いてきました。

1日目と2日目は昨年に行われて、
一緒にコンピレーションを作っていたシバタ氏も出演していたのですが
あいにくこの日は自分のライブと被ってしまい、出席できず・・・
残念ながら後半のみとなってしまったのですが
それでも相当に内容が盛りだくさんで
刺激たくさんでした。

カシオトーンコンピレーションというのは
前述のアスナ氏とシバタ氏が、自分の好きなミュージシャンに依頼して
カシオトーンを使った1分以内の曲を作ってもらい
それをミニCDのコンピレーションにする
という企画で、現在のところ5枚リリースされています。
(わたしもシバタ氏とけいくんと3人でやっている
 フムフムというバンドでvol.4に参加しています。)
その6枚目の正式リリース (は、まだっぽいのですが) に伴っての
今までにリリースした全曲についてのトークイベントです。

1枚につき、およそ20名のミュージシャンが参加しているのですが
その一人ひとりについて、その人の説明やら関連音源やらを紹介し・・・
アスナ氏が海外ツアーで知り合ったミュージシャン達の紹介のときには
あまり皆に知られていないゆえについつい紹介にも熱が入り・・・
1組に30分以上費やしてもまだまだ紹介し足りないw
連日、17時頃にスタートして終了が深夜1時になってしまい
合宿体制で完走に挑むというハードコアな内容となっていました。

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わたしがイギリスやアメリカのインディバンドたちに興味をもったのは
大学生の頃で、
その頃はまだインターネットも今ほど身近ではなかったので
どんな音楽をやっているのかを確認するには買うしかありませんでした。
そして、そのバンドの存在をそもそも知るための術といえば
米国音楽とかクッキーシーンとかアフターアワーズとかの雑誌か、
レコード屋さんの説明POPしかなくって。。。

だったから余計に憧れも強かったのかもしれませんが
それら各国のインディシーンの紹介をされた文章を読んでは
遠いくにでも、同じようにバンドをやっている人たちが
それぞれの繋がりを作って、自分たちの好きな音楽をやっていて
そこから良い音楽が生まれていくんだなあ・・
ということをぼんやりとイメージしていたものです。
そしてその憧れと刺激をモチベーションに曲を作っていました。

わたしは地域のインディシーンというものは
自然発生的に
ミュージシャン同士が、お互いの音楽に対するリスペクトをきっかけに
一緒にライブをしたりとか一緒にバンドを組んで演奏したりとか
そういう緩やかな繋がりだと思います。
誰か中心人物がいて、
自分の好きなひとたちを集めてイベントをやったりしてムーブメントを起こすとか
誰かメディアに通じた人が偏った視点で好きなバンドを紹介してゆくとか
そういうのはちょっと違うんじゃないのかな。。。
ってことは、
まぁ常にメインストリームとは関係ない音楽人生を歩んできた
自分には関係ないんだけどw

それはさておき
その後あまりレコードを集めなくなり、
それに伴い、いつの間にかレコード屋さんにもあまり行かなくなってしまって。
いつしか海外のインディシーンにも疎く、興味もなくなってしまっていました。
なぜなら、遠くを見なくても自分の身の回りに
幾らでも刺激的なミュージシャンがいることが分かってきたので。。
それと、インターネットのおかげで興味が湧いたひとの音楽も手軽に聴けるし
アスナ氏やスイートドリームスの福田氏のように
身近に海外ミュージシャンを招聘するひとがいたりして、
遠い憧れの・・・という感じではなくなったような気がします。

でもそれが却って、
いま同時代にどこかで同じように面白い音楽を作っているひとたちが沢山いる
というリアリティを感じます。
今までローカルだった小さな繋がりが、おおきなふわっとした輪になっていて
勝手にその中に自分も置いてみたりして。
(それはほかの人からみて居るのかどうか、ではなくって
 自分で自分の作る音楽がその中に入っていると思うか ということだと思います)

リスニング会でアスナ氏が紹介してくれた
すごく沢山の、おそらく自分では知りようもないミュージシャンたちの
手作りのカセットテープや、誰もしらないようなレコードたち
知らなかったんだけれど、一発で「わかる、わかる」って共感できるような音楽たちを
聴いたりジャケットや装丁を眺めたりしているうちに
いま同時進行でそれぞれの面白い音楽をつくっている人が沢山いるんだなあ
っていう感覚を久しぶりに思い出しました。
そしてそれをモチベーションに曲を作っていた感覚も。

なので、わたしにとっては
思わず立ち上がって、自宅のMTRに向かい合って録音を始めたくなる
そんなイベントでした。
ちょっといま、なぜかアレコレ忙しくって曲つくれないのが残念ですが・・・
よい糧になりました。
基本はずっと一人で曲を作ったり、音楽について考えたりしているので
こうやって視野がぱっと開けるきっかけって大事ですよね。
良いイベントに誘っていただいてうれしかったです。
いつか、わたしの元にもカシオトーンのオファーが来たらうれしいなあ(*´ェ`*)
by wankorosan | 2016-01-29 12:38 | 音楽とか
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