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言葉について

インスタ映え という言葉のことを
今まで大してどうとも思っていなかったのですが
テレビで実際に使われている場面をみて、ああこういうことか・・・
と 一気に嫌いになってしまいました。

今まで、同じ写真に撮るなら可愛い、綺麗なものが良いね
っていうことなんだろうなあ ぐらいに、ふわっと思っていたのですが、
インスタグラムの先にあるものを考えていたら
何だか空虚に思えてきてしまった。。

カフェでも風景でも料理でも、なんでもいいんだけど
これが可愛い綺麗素敵と思ったものに出会ったときに
写真に撮って残すのは、まああることだと思う。
そしてそれを人に見てもらいたい、ちょっと自慢したいっていうことも、ある。
でも、そういうことではなくって
インスタ映えっていうのは、あらかじめ撮れる写真もわかっていて
それに自分を映りこませるっていうのが目的で
さらに、それを人に見せて
イイネをもらう、までやってゴール。

テレビに出てきたブロガーの女の子が、
海外でインスタにアップする写真を撮るために何品も料理を注文して、
ほとんど残して、しかも値段をぼられた的なことまで言っていて
食べてもいないのにその価値がわかるのかなあと思ったり
同じくテレビでタレントが、
写真を撮るためだけにボーリング場に行って、プレイはせずに写真だけ撮って
つぎのお店では閉まっていたけど、看板と自分だけ撮って満足
みたいな。
そういえば、レコード店に行って
レコードを探している自分の写真だけを撮って帰るってのもあったっけ(笑)
レコード好きってオシャレなのかあ。。へえ。。
結局なにも持ってないことがバレたらすごく恥ずかしいと思うんだけど
(この系統の恥については、自分世代はすっごくきびしい)
特にそういうことは気にしていない様子。
楽しそうな写真を撮るために、はしゃいでるとか本末転倒なこともテレビでやってた。。

結局、対象そのものについては何も感じていない、感じようともしない。
見えてるのは自分だけ。
キラキラした風景に写りこんだ自分
みんなから憧れられる、羨ましがられる自分
イイネが沢山ついて、人気があがって、さらに上まであがってゆきたい自分
ただ、自分の写真集を作ってみせたいだけ。。

でも現実は、そのキラキラした写真を撮るために
朝から必死で電車に乗って地図で探して並んで
汗だくでたどり着いて、写真だけ撮ったらそこはもう終わりで用済み。
アイスとかスイーツとか、んんーって言いながら食べとけばおk。
ぜんぜんキラキラわくわくしてない。
相手がモノだけだったらまだしも、
自分がすごい人と知り合いって示したい為に、
大して親しくもないすごい人と仲良さそうに写真撮るっていう厄介な感じのもある。

現実は自分がいちばんよく分かってるんだろうけど
でもこれで本当に勘違いされて、うそが本当になってゆくこともあるから
中身を伴わなくっても体裁だけ整えておけば、
なんとなくその体裁で認知されていったりしてしまう、という恐ろしいことも多々ある。
だからインスタ映えはやめられないんだろうな。
そこを脱いでいったら、出てくるのは貧相な自分って薄々わかっていても。

偏見だとは思うのですが
インスタ映えっていう言葉を安易に信じてしまう人って
オシャレなカフェで友人と写真を撮りあった後にひとり散らかった自宅へ戻り
何度もSNSをリロードしたりして反応を気にしている
みたいなイメージがぼんやり浮かんでしまうのです。
結局、どんな味がしたっけとか、その街ってどんな雰囲気だったっけとか、あまり覚えてない。

料理の味もモノの価値も何もわからないし
(そもそも、それを一生懸命に作る誰かが居るってこともわかってないかもしれない)
誰かを介在しないとその良さが判断できない
人からイイネを貰うことが価値観のすべてなんて、かなしすぎる。
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インスタ映えを煽るメディアも、
とりあえずそう言ってカラフルなもの紹介しとけば
なんか若い女の子たちが飛びつくんじゃない?的な。。
人から評価されたいんだったら
何も考えずに黙ってその場所に行ってこの写真撮っとけばいいんだよ
って、コンビニに品物を陳列するみたいに場所や風景がどんどん並べられていって
それらはあっという間に消費されていってしまってゆくのかなあ。
などと思っていたら、
なんだか痛々しくてたまらなくなってきました。
みんなそれぞれの価値観があるから、自分の好きにしたら良いとは思うんだけど
どうしても、この言葉を目にするとモヤモヤがしてしまうのです。
早くこんな流行終わらないかなあ。。
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by wankorosan | 2017-07-24 15:25 | ヒトリゴト
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