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雨の日はレインコートを

友人のツイッターか何かでひょんな事で知ったレインコーツの来日。
仕事もしてない身でそんなもの観に行ってよいのだろうか・・・
としばし悩みましたがこれを逃したら二度と観られないかもw
という思いもあって行って参りました(`・ω・´)

しかもゲストアクトは少年ナイフ。
実はうちのバンドは遡れば16年前に少年ナイフのカバーをしたのが初めての演奏でした。
初めてのバンドで初めてのドラムだったから1曲叩くのも息切れしてたw
そして
15年は前だと思うんだけど
初めて作ったデモテープを偶然にベアーズで会ったナオコさんに手渡し
(お友達のバンドを観にきてたとかそんなんで完全プライベートやったのに失礼やったなぁ・・・)
また偶然にも違う機会に会ったときに「あの時のテープ、聴いていただけましたか?」と
尋ねたら(今考えたらなんと厚かましいw)
「ええ、途中まで・・・」とあんな拙い自分たちにオトナな気遣いをして貰ったなぁ
(普通覚えてないやろw)
なんていう非常に恥ずかしくて一方的な思い出があったり
(ちなみに10分テープで2曲しか入ってなかったんやなそれw)
太陽公園でニアミスしたけど結局見逃した(ほりゆうじバンドをどうしても観たかった)
こともありましたが
やっと本物の演奏を観ることができました。
雨の日はレインコートを_f0154000_14222548.jpg

メンバーは変わってしまってましたが想像以上にタイトで迫力がありました。
ずっと走り続けているってすごいなあとちょっと感動。

んで、待望のレインコーツ。
自分たちがまだまだバンド活動を始めたばかりくらいの頃から
一緒にライブをやった音楽に詳しいバンドの方々に
「バンドの雰囲気レインコーツっぽいから聴いてみたら?」となぜか勧められることが多くて
それでアルバム買って聴いてみたらあまりの格好良さに衝撃をうけたのが出会いです。
やっぱり十数年も前だと思うけど、それでも後追いで
リアルタイムでライブ観られたら楽しいだろうなあ とCD聴きながら思いを馳せたりしておりました。

ここ数年以上はもうあの時代の音楽を聴くこともあまりなかったのですっかり忘れていたのですが
なぜか来日、という情報を得て久々に聴いたらやっぱり色褪せてなかったです。

ステージに現れたのは、もうおばあちゃんと言ってしまっても? と思うような
チャーミングな女性が3人+男性(おっちゃん)ドラム。
雨の日はレインコートを_f0154000_14243582.jpg

でもそこから奏でられるのは魅惑のメロディと驚きのベースライン、神秘のドラムとサイケなヴァイオリン
アヴァンギャルドなギター。
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ポップなのにグルーヴもアレンジも普通じゃない。
途中皆楽器持ち替えてたんだけど、誰が弾いてもそれぞれ違った変なベースラインでした。
たぶんわざわざ持ち替えてるから、弾いてる人が考えてるんだと思うんだけど
それぞれ思い思いに歌ってるベースで、
フレーズが歌ってるベース好きには堪らん(*´ェ`*)
リズムもどうやってあわせてんだろ?w と不思議に思うところ満載。
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でも
ステージに立っているのはヨドバシカメラにでも観光でいそうなw 
なんていうか。ごく普通のご年配の・・・
そのギャップも含めて今年、いや、ここ数年で一番衝撃でした。
ホント行って良かった。
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しかも彼女たちはごくごく自然体で
途中活動してなかったのかもしれんけど、でもずっと音楽に寄り添って生きてきて
一見すごくなんなく作っているようにみえるんだけど
あんなの普通作れないよねw
っていうキャッチーな前衛を貫き通してずっと音楽を続けてきた姿があれだけ普通だったりすると
やっぱり良い音楽を作っている人は良い人、の法則やなあとしみじみ。

昔、グラスゴーに行ったときに
憧れのあの人やあの人たちが
皆揃いも揃って超自然体で気取ったところが全くなく
(でもなぜかユージンケリーだけちょっと浮いてた。余談だけどw)
ごくごくフツーにフレンドリーに接してくれたのにびびったのです。
(なんか普通に車で送ってくれたりとか)
それと同じ雰囲気のお人柄がガンガン伝わってきました。

ライブ前にお客さんからお花を貰って、それを髪に刺してずっとライブやってたのも可愛かったし
ライブ前の音出しもローディじゃなくって本人がやってたw
終わったあともその辺のお客さんにもポンポン肩叩いたりしてありがとーって帰っていった。
その姿がチャーミング過ぎて眩しかったです。

あと
途中でヴァイオリンの音が出なくなって
(最初エフェクターかなって思ってたんだけどどうもヴェイオリンの音をアンプに繋いでるブースター?だったらしい)
それを直してくれたスタッフに最後1曲捧げるわって言って
アンコールを終わったあとにまたlolaやってくれたのがまたちょっと良い話でした。

ちょっとあんなん観たら。。。
まだまだひよっこの自分を省みて
あと15年は頑張らんといかんなあと思ったのと同時に
すごく良いお手本をみせて貰って、これで迷いなく進める道筋を記してくれたように思います。

わー がんばろ。
by wankorosan | 2010-06-20 14:33 | 音楽とか
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