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右を曲がって左を曲がって左を曲がって左を曲がった

「すべてのメロディはもう出尽くされている」
という言葉は、自分が曲を作り始めた20年前には既に言われていたことで
そういった物言いも、もう出尽くされている感があります。
わたし自身もそれはよく分かっていて
むしろその事実を前提として曲を作り始めた部分があります。

そういった意味では、オリジナリティ というものを
わたしはさほど気にしていないように思います。

とはいえ、全く初めての人の演奏を観たときに
「ああこの人はアレが好きなんだろうな」とか
「こうやってこの曲を作ったんだろうな」とか
ついつい思いながら聴いてしまうのは性格なので仕方なくて
それが透けてみえてしまったら、そこまでと思ってしまうのも仕方のないことだと思います。
残念ながら、自分の想像を超えてゆかない音楽にはときめかない・・・

「この曲はあの曲をぱくりました」と、公言する方が時々いらっしゃいますが
その意図が自分にはいまいちよく分かりません。
自分の創作力不足を敢えて口に出して、何か得することがあるんだろうか。。
音楽知識(というほどでもないけれど)を披露したいということなのか、
それとも原曲を超えた自信があるということなんだろうか。

創作、というものを何かすごく偉業のようには思わないし
ミュージシャンを必要以上に神格化する人はちょっと違うなあと思うのですが
ぱくらないと創作できない人が無理につくる必要はないんじゃないかと
わたしはその度に思ってしまいます。

音楽情報については疎いし、安易なキーワードばかりで嫌な気持ちになるので
あまり音楽レビューとか店頭のポップは読まないのですが
「新しい音楽」というフレーズがついたものが本当に新しいのかどうか
本当に新しい音楽なんて、誰の耳にも気持ちよい訳がないと思います。
心地よいと感じる調和なんて数限りある、とおもう。

そういった意味で、やっぱりオリジナリティというものは別に大事ではないし
その人のフィルタを通して出てきたものが結果としてオリジナリティなんだと思います。
その人の持つリズム、言葉のえらびかた、メロディ、アレンジの手癖。
それがその人なりの筋が通っていて、自分の想像をひらりと超えたときに
琴線に触れて、ああ良いなあと感じるんだろうな。
まあでも、安直な展開も気持ちよくて好きなんですが。

というこんな文章だって、もう出し尽くされている大して目新しくもない論調なんでしょうね。
それで良いと思います。
右を曲がって左を曲がって左を曲がって左を曲がった_f0154000_13344138.jpg

すっかりシーズンオフの誰もいない須磨海岸。
海岸へ出るとあまり綺麗でない海だけど、離れて見下ろすとなかなか美しいんです。
by wankorosan | 2015-09-09 13:45 | ヒトリゴト
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